淀川工科高等学校 観劇ブログ

7月25日淀川工科高等学校さんの『パンドラの鐘』をゲネプロで観劇させて頂きました。


最初の歌から美しく、すぐに劇世界に入り込むことができました。

全体的にテンポが良く、役者さんの動きの静と動がはっきりしていて、普段から身体をしっかり鍛えられているのが伝わってきました。

そして、1年生も多く出演されている中、どの役者さんもセリフの無い場面などでもしっかりした目線や仕草など細部までこだわられているんだなと思いました。

さらに音照も絶妙で、観ていてとても心地よかったです。


内容は戦争を扱っていて、タイトルのパンドラの鐘とは原爆を例えたものですが、セリフの中にもその様な戦争と関連する言葉や、場面を想像させる言葉が沢山散りばめられていました。

原爆投下を阻止するために死を決断するラストシーンには大変衝撃を受けました。スモークを使用しての眩いほどの光がとても印象的で、二度とこのようなことが起きないで欲しいという未来への願い、希望の光の様に見えました。


重たい内容を扱いながらも、とても軽快で、淀工さん特有のパワフルで力強い演技に圧倒され続け、あっという間の100分でした。


淀川工科高等学校の皆さん、お疲れ様でした。


金蘭会高校演劇部   大久保汐里