箕面東高校「星の華」観劇レポート

7月29日(土)、シアトリカル應典院にて、箕面東高校さんの「星の華」を観劇させていただきました。

箕面東さんの劇を見たのは初めてでしたが、「星の華」は人間の内面を掘り下げていくような劇だと感じました。

姉への劣等感に苦しむ弟、周囲の期待に縛られる姉、その二人の仲立ちをしようとする少女もまた、深い悩みを抱えている。それぞれの葛藤が丁寧に描かれており、違和感なく劇の世界に入っていけました。創作台本なのにすごく話がしっかりしていて、見る人に問いかける要素もあり、劇中何度もはっとさせられました。

作品世界をつくる上で、役者も大きな役割を果たしていたと思います。たった三人ですが、一人一人がその人物になりきれていて、とても魅力的でした。

ドアをノックする場面など音響のタイミングも見事で、照明の使い方も綺麗でした。舞台装置をシンプルにして、場面場面に応じてさまざまな役割をもたせる手法も、演劇に携わる者として参考になりました。

劇全体を通して非常に楽しませていただきました。見ることができて本当によかったです。ありがとうございました。

枚方なぎさ高校演劇部