7月30日 大阪市立咲くやこの花高校 観劇レポート
まず、入ってきた瞬間に目に飛び込んでくるマンホール、電柱、積み上げられた椅
子などが、その世界の独特の風景を描いていて、劇が始まる前から、「凄い」という
言葉が出てきました。
次に、役者たちの衣装が良く、ホームレスたちの汚れた服や、蝉が着ていた少し派
手な衣装など、どれもそのキャラを表す物として活かされていました。
蝉に関しては顔に施されたメイクが印象的で、他にも白塗りの女の子など、メイク
も凝られていました。
全体的な役者の演技も良かったのですが、特にホームレスの親子を演じていた二人
は、「ホームレス」という難しい設定でも、その特徴を十分に演じていたと思います。
照明に関しても、土管の奥に置かれた目潰しの照明や、雨のシーンの際、平凸を絞っ
て雨漏りのような風景を演出していたものなどが良く、どれも印象に残るものでした。
この作品「放課後失踪クラブ」は、劇が全体的に疾走感があったり、舞台全体、ま
してや観客席をも余すことなく使われていて、素晴らしい作品だったと思います。
咲くやこの花高校さんの次の公演も楽しみにしており、期待に胸が膨らんでいます。
本当にお疲れ様でした。