大谷高校「子供の一生」観劇レポート

7月31日(月) 一心寺シアター倶楽にて大谷高校さんの「子供の一生」を観劇させていただきました。

舞台上には何もなく、ラジオが流れている客入れ状態にはとても驚かされ、これからどんな舞台が上演されるんだろうとワクワクしていました。

診療所にいた3人と、社長と秘書の2人の会話はテンポが良く、とてもおもしろかったです。薬とキノコによって子供になり、さまざまな遊びをするところも楽しかったです。

4人が社長を仲間はずれにするやり方はとても子供らしいやり方でした。

しかしそんな前半から一転、後半に山田のおじさんが登場してからは、得体の知れない雰囲気にずっとビクビクしていました。山田のおじさんが診療所の皆を襲うシーンは音響、照明、役者の息をがぴったりと合っていて、泣きそうになるほど怖かったです。しかし観劇後は、山田のおじさんは子供の想像でしかなかったことに気づかされ、私自身も実体のないさまざまなことに左右されているなと思いました。

最後は朝日のような照明がとても美しく、思わずほっとしました。

お芝居全体を通して、音響と照明とキャストの息がとてもあっており、魅力的なシーンの数々を作っていました。大谷高校さん、お疲れさまでした!

当番校 清風南海高校演劇部

大阪ビジネスフロンティアの公演を見て最初、全体的の舞台上の設備は不思議に思うものばかりでした。ふ水道の蛇口にお風呂?と、テーブル。そして大量の照明機器。温泉施設の劇かな?と思いました(笑)すみません。

劇が始まって、花道を通って貝と老婆が歩いてくるシーン。最初の方は、私が無知なばかりによく分からない話なのかなぁ、と思っていました。

しかし、話が進んで行くうち、あぁ、こういう事なんだ、なるほど、と、だんだん理解が深まっていくのがとても面白かったです。

そして、役者の動き。動きにブレがなく、体幹もしっかりされてるんだな、と感心させられました。セリフがないシーンもしっかりと動きがついていて、見ていて飽きない作品でした。また、衣装、メイクもそのキャラにあっているもので、役作りも際立っていました。

人形の役者さんも、自分が最初、本物だと騙されたくらいでしたくまた、全体の声量もしっかりしていて、全てのセリフが聞き取れました。

照明、音響さんも、一つ一つのシーンを大切に、くるくると表情が変わって、楽しめました。

とても面白く観させて頂きました。

ありがとうございました。

箕面高校です。山田高校さんの観劇ブログです。

山田高校観劇ブログ


730日にシアトリカル應典院で、山田高校さんの「祭りよ、今宵だけは悲しげにー銀河鉄道と夜ー」を観劇させていただきました。


工夫された照明、音響がとても印象的でした。特にラストシーンが素晴らしかったです。スモークの中に浮かび上がる色とりどりの光。物語の最後にふさわしい、悲しげでありながらも美しい照明で、心動かされました。音響は窓を開ける音、虫の鳴き声など、効果音の音質がとても綺麗で聞き惚れてしまいました。


今回のお芝居は演じる方の年齢と役との年齢に差がありましたが、年齢差を感じさせない程に役が作り込まれていて、自分たちもあのように演技できるようになれたらなと思いました。


難しいストーリーの中にもコメディ要素がたくさんあり、70分間飽きることなく楽しんで見させていただきました。山田高等学校の皆さん、お疲れ様でした。


箕面高校演劇部

7月28日金蘭会高校「火男の火」観劇レポート

金蘭会高校さんの「火男の火」を観劇させていただきました。

今の時代高校生演劇では珍しい、現代ではないもっと昔の時代を舞台とした作品でした。

劇中に侍などの男性の役が多いため、みなさん普段の声ではない低い声で演じていたにもかかわらず、聞こえにくいことはなくセリフ一つ一つが耳に入ってきやすかったです。

高校生演劇とは思えない程の熱量、圧を感じました。

そして何よりも2時間を超える作品を走りきる体力、セリフを覚える記憶力に驚嘆しました。

劇中には歌唱するシーンもあり、色々な点で新鮮に感じました。(1年)

2時間という長丁場の劇を飽きさせずに見せていて凄いなと思いました。脚本も面白味がありましたし、何よりも登場人物一人一人のキャラがしっかりしていました。話していないときの動きがしっかりあって、大きく動いていたのが印象的でした。

途中途中に挟む歌が迫力があり鳥肌が立ちました。

照明や装置が役者一人一人を引き立てていました。

移動や装置を変える所も魅せていて、驚きました。

先の展開が気になり目が話せなくなっていきました。(1年)

劇中、ずっと鳥肌が立っていて、金蘭会高校さんの真っ直ぐぶつかってくる迫力のあるお芝居に、目が離せなかったです。心を奪われました。

それぞれの役者さんの魅力が、舞台上で合わさって輝いていました。火男が餡の話をするシーンがとても面白かったです。本番をロビーのモニターにて拝見させていただいていたのですが、お客さんの笑い声を聞いて、役者さん達と会場内が1つになっていると、強く感じました。お客さんを飽きさせない、面白いシーンが散りばめられていて、とても楽しかったです。終盤は瞬きなしで、役者の皆さんと音響さん、照明さんの演出に、圧倒されてしまいました。1つ1つのシーンが短く、転換が多いにも関わらず、見ている側の集中力が切れることが一度も無かったです。逆に、この後何が起こるんだろうと、気持ちが盛り上がりました。2時間があっという間に過ぎていました。本当に、素晴らしい舞台でした。当番校をさせて頂いたことと、ゲネを観劇させて頂いたことをとても幸せに思っています。ありがとうございました。お疲れさまでした。(2年)

担当:豊島高校

北摂つばさ高校「六本木少女地獄」観劇レポート

7月29日(土)ウイングフィールドで上演された北摂つばさ高校さんの「六本木少女地獄」観劇レポートになります。
独特の雰囲気を持つ脚本に音響や照明の切り替えで世界観を創り出し、それに合わせた役者の演技は素晴らしいものでした。ユーモア溢れる演技に思わず笑ってしまったり、また真剣な表情には考えさせられるたりするところも沢山ありました。
切り替えの部分も音を変えたり、役者の無表情での表現、明かりの感じで切り替えにも種類をつけたり、凄いなぁと思いました。

堺西高校観劇レポート

 堺西高等学校『陽花集〜桜・向日葵〜』の感想です。
 『桜 』と 『向日葵』の 二本仕立てのお芝居でした。
 まずは、『桜』から。 母がはやくに他界し、男手一つで育てる父と花(娘)のふたりのお話。父の一生で、ふたりだけの時間。
 花が幼少期のころから話ははじまりました。 花が小学生のころは、楽しく微笑ましく 高校生になったら、葛藤があり、切なくもあり 。
 二十歳になったら落ち着きつつも小さい頃の面影もあり 、父を見送るときは、しっかりとした大人を演じわけていました。
 花の成長や、ふたりはどういう日々を過ごしてきたのかがよく分かりました。
 ふたりだけの時間が、会場内に確かに流れていたように思います。
 父の、花を見つめる目や、髪をくしゃくしゃさせる動作には、愛がこもっていたし、本当に親子のようでした。会場も、温かな雰囲気と笑いで包まれていました。
 普通に生活していたら見ることはできないであろう、自分の家族以外の、家族のかたちを見ることができました。
 それは役者が真摯に役と向き合っていたから見ることができたんだろうと思います。
 先輩の感想も一つ。 花咲かじいさんの解釈がとても面白く、お父さんが演じる花咲か爺さんの芝居が雑で良い感じだった。
 お互いの思いをぶつけ合ってからのお父さんが後ろからギュってしたところが家族の愛って感じで感動した。
 親子の絆にうるっときた。

 つづいて『向日葵』 演劇部の女子高生と営業のサラリーマンのお話。
 公園で向日葵に水やりをやっているところ、サラリーマンに声をかけられ、ふたりの事情や思いを話していく、会話劇でした。
 先輩の感想を! 関西弁がとても上手く、テンポが良く、二人の距離感がとても良く出来ていたなと思った。
 自然な会話をしていたように思います。
 こちらも、本当に女子高生とサラリーマンでした。
 最後に全体を通して こちらは先輩の感想です。
 役者と裏を一つの芝居で両方出来るのが凄いと思った。劇中にでてきたダンスが個性的で、一生懸命覚えたんやろなと思った。
 堺西高校演劇部は3年生2人、2年生2人の4人で活動しています。
 『桜』のキャストは『向日葵』で裏をやり、『向日葵』のキャスとは『桜』で裏をやるという…
 みなさん、表情豊かに演技をしていました。生き生きとしていました。滑舌もよくて聞き取りやすかったです。
 『桜』は舞台上には役者ふたりだったので、マイムがよく出てきましたが、そのマイムも丁寧でした。
 最後のみんな揃ってのお辞儀もピシッと、後説も決まり、抜かりなく稽古をされているんだなと思いました。
 演劇にたいして真っ直ぐな姿勢が、とても素敵でした。

工芸高校 観劇ブログ

7月25日(火)シアトリカル應典院で工芸高校さんの「サンタクロースコンプレッ

クス」を観劇させていただきました。

舞台を見てはじめに思ったのは装置がとても綺麗だということです。

物語が始まって音響と照明が滑らかに変化していきます。それに役者の皆さんの演技

が合わさって、とても美しい世界観を出していました。

お話は三田のクリスマスにまつわる思い出が年代別に語られていきます。それぞれの

時代の三田の悩みが繊細に描かれていて、物語に引き込まれていきました。

ユーモラスな部分もありとても面白い作品でした。見終わった後、温かく幸せな気分

になれる作品でした。工芸高校さん、お疲れさまでした。ありがとうございました。

大阪産業大学附属高校

中山創太