関西大学第一高等学校 観劇ブログ

7月22日(土) @シアトリカル應典院
関西大学第一高等学校『走れ、あの日のヒーローみたいに』を観劇して

私たち滝井高校演劇部は、関西大学第一高等学校さん『走れ、あの日のヒーローみたいに』を観劇させていただきました!
この劇は進路や友達関係という、高校生ならではの悩みを含んだ物語になっていました。内容的に分かりやすく、また私たちにとって身近なテーマだったので、とても感情移入をしやすかったです。
初め、いじめのシーンから始まっていたので暗い話かと思いきや、コメディーも程よく混ぜ込んであり、とても楽しんで観ることができました。シリアスな場面とコメディーの場面の切り替えもすごかったです。
そして何より、音響と照明と役者の動きがピッタリと合っていて、劇に一体感を感じました。舞台装置も一見シンプルだったけど、場面に合わせてすごく上手に使っていて感動しました。
劇中で、『トム=ソーヤの冒険』の著者で知られるマーク=トウェインの名言を引用していて、勉強にもなりました。

関西大学第一高等学校のみなさん、素晴らしい劇を観覧させていただき、本当にありがとうございました!


堺東高校観劇ブログ

堺東高校さんの公演には終始何か目を引くものがあった。

まず前説。劇場全体を列車に見立て注意事項を述べていくため、まだ作品内に入ってもいないのに彼女たちの作り出す空間に引き込まれるようだった。
そして始まる本編。ジェットコースターのようにどんどん話が進み役者全員の生き生きとした演技が止まらない。だからなのだろうか、「見連川」と書かれた私たち観客にはまだ読み方も知らされていない看板が醸し出す存在感が風景として溶け込んでいて素直にすっきりとした気分を与えられる。
はじめは麻生愛海さん演じる綺麗な女性、星野奈津美の未練が主題かと思えば、中林雪穂さんの駅長、近田裕海さんの山田次郎の2人も元は「ホシ」であり、未練を抱えていると知らされ驚いた。
温厚そうでおっとりした話し方から一見頼りなさそうにみえるが一歩引いた立場から皆を見守る駅長、たまに意地悪なことを言ったりもするが頼れるお兄さんのような山田さん、大和撫子といった言葉が似合う奈津美。一見何の関わりも無さそうな3人の未練が共存し、そこに「見連川」の妹のような上田実咲さん演じる純粋で不器用な南河内光ちゃんや池田美緒さん演じる包容力のあるキャリアウーマン佐久間栞、態度のみが大きく敵のように扱われるがお調子者で憎めない高橋凜平さん演じる佐久間大五郎の夫婦が加わることで「駅」という狭い世界がとても広く温かいものに思える。

舞台全体がとてもきれいにまとまった印象だが窮屈なわけでなく広く感じた。音響・照明もまさに適材適所といった感じでそういうものも含め、80分ずっと芯の通ったものがキャスト全員の中にあったのだろう。きっとそれが未練であり、乗り越えた先にある未来だと自然に思わせられた。

出演者は女性ばかりで男性が1人しかいないとは思えない程に創り上げられた舞台、このような素敵なものを観させていただいて、堺東高校さん、ありがとうございました。


大阪女学院高校 樋口穂乃佳

連日、熱演!

参加校の皆さん、連日上演に当番に観劇に、HPFを楽しんでおられると思います。

今日から一心寺の上演も始まります。

HPFをますます熱く盛り上げていきましょう!

(熱中症には気をつけて、水分補給はしっかりと!)

以上、HPF事務局からの、送付テストをかねた連絡ブログでした。

箕面・豊島高校 観劇(感激)ブログ

7月24日に、シアトリカル鷹典院さんで上演された、箕面・豊島高校さんのゲネを観劇させていただきました、当番校の山田高校です。

本当に面白い脚本でした。次々に予想できない展開が繰り広げられ、ずっと飽きませんでした。
いい意味で裏切られる、素晴らしい作品でした。

そして、その脚本を演じきる役者の皆さんの演技力に、感激しました。セリフがないときの演技は素晴らしく、セリフを言っていない人にも視線が奪われました。
あんなに登場人物がたくさんいるのに、それぞれの個性が立っていて、誰が主人公でもおかしくないと思いました。

そして、そんな役者さんを支える音響技術と照明技術。どの音楽も場面にぴったりでした。効果音のタイミングも絶妙でした。
照明は、登場人物の感情がわかるようにされていました。音響と照明とが相まって、どんどんその世界観に引き込まれていきました。

他にも、迫力満点でキレのあるダンスや行進など、連携のとれた動きを観て、たくさん練習されたんだろうなと思いました。
そしてその成果を存分に発揮していらっしゃいました。舞台の隅々まで面白い、何度でも観たくなる、瞬きさえ惜しくなるようなお芝居でした。

とても素敵な経験をさせていただけました。これからの私たちの演劇活動に大きな刺激を与えていただきました。本当にありがとうございました。


      山田高校演劇部

池田高校 観劇ブログ

7月21日 ウイングフィールド
池田高校 『No.0』を観劇して


この作品は、社会の皮肉がこもっているな、と感じました。
意味もなく閉じ込められる彼ら、
彼ら自身に罪はないのにも関わらず、牢に入れられてしまう。
はじめはとても不思議な世界で、どういう事なのか中々わからなかったのが、最後ですべてわかりました。
ああそうだったのか、となったのはやはり役者達が皆それぞれに抱えていたものが表現出来ていたんだなと思いました。
また舞台全域を使って広々とやっていたなぁと思いました。どうしてあんなに動き回るのか、というのも、結末でやはりだからか、と思わせられるので、ほんとにうまく出来ていて感動しました。

音響と照明の使い方が上手で、舞台装置の発想に感動しました。
役者の舞台の空間の使い方や、体全体を大きく、自然に動くといった体の使い方、自分のキャラとしての仕草が合っていて、すごくよかったですし、色々な皆が知っている様なネタを使ったり、役者さんのツッコミも面白かったです。

なによりも、キャストのみなさん全員が楽しそうにお芝居をしていた事がよかったと思います!

池田高校のみなさん、素敵なお芝居をありがとうございました。

 

堺西高校 演劇部一同

 

 

関西創価演劇、観劇ブログ

『街灯に火をつけることは、星を一つ、余計にきらきらさせるようなものだ』

 これは、劇中で心に残っているセリフです。舞台は戦争中で街灯の明かりが消えた暗い街。その街で希望をつかもうともがく人々の姿が色濃く表現されていました。少し変わった人物であるモーリツさんを中心に展開していく物語ですが、彼の明るい性格のおかげで重いテーマでも暗くなりすぎず、見ていて飽きませんでした。

 自殺するふりをしていた少女がガストン夫人に指の拳銃を向けるシーンはまさに希望のない時代を象徴しているかのようで、とても強く印象に残っています。しかしその中で、点灯夫が街灯に火をつけるように人々の心に希望をつけて回るモーリツさんはとても輝いていました。街灯の火に照らされるモーリツさんと少女のシルエットが力強く見えました。

 演出の視点から見た感想としては、ガストン夫人の演技が自然で良かったです。モーリツさんの演技もとてもいい味を出していました。

 音響は少女が扉を叩いたりモーリツさんの妻がカーテンを閉めたりするシーンの効果音のタイミングがぴったりで自然でした。BGMの音量もちょうどだったように思います。照明も音響と息が合っていて気になりませんでした。また、舞台装置の街灯や橋の欄干が丁寧に作られているのが伝わりました。

 素晴らしい劇をありがとうございました。


東海大仰星高校、工藤】